ゴミ屋敷は地域包括支援センターで解決する?動く範囲と相談先の選び方を解説
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結論|ゴミ屋敷の相談で地域包括支援センターは動くのか
結論からお伝えします。高齢者本人が住んでいる家がゴミ屋敷化している場合、地域包括支援センターは「相談窓口」として動いてくれます。ただし、動いてくれる範囲は相談を受ける・状況を確認する・必要な支援やサービスにつなぐ・関係する機関と調整するという部分であり、実際にゴミを袋に詰めて運び出す作業は原則として行いません。
ここを最初に知っておくかどうかで、その後の動き方が大きく変わります。「相談すれば片付けてもらえる」と期待して連絡すると、話を聞いてもらえた実感はあるのに家の状態は変わらず、結局また振り出しに戻った気持ちになってしまいます。逆に、「相談と調整は支援センター、片付けそのものは専門業者」と役割を分けて考えれば、どちらにも無駄なく頼ることができます。
高齢者本人の住まいなら「相談窓口」として動いてくれる
地域包括支援センターは、その地域で暮らす高齢者の生活全般を支えるための総合窓口です。介護の相談はもちろん、健康や住まい、金銭管理、権利を守ることまで幅広く扱っています。ゴミ屋敷の状態は「ゴミの問題」というより生活が立ち行かなくなっているサインとして受け止められることが多く、その背景に体力の低下、認知機能の変化、болезнь、孤立、経済的な不安などが隠れていないかを確認する対象になります。
ですので、「片付けの相談」として持ち込むより、「一人暮らしの親の生活が心配で、家の中の物が増えて動線がふさがっている」という伝え方のほうが、支援センターの守備範囲にきちんと乗ります。
近隣住民のゴミ屋敷に困っている場合は窓口が変わることがある
近所の家がゴミ屋敷化していて困っている、というケースはやや事情が異なります。住んでいる方が高齢者であれば、地域包括支援センターが相談を受け付けてくれる可能性があります。一方で、住人が高齢者でない場合や、においや害虫など生活環境そのものへの苦情が中心の場合は、市区町村の環境衛生の担当課、生活福祉の担当課、住宅が賃貸なら管理会社や大家といった別の窓口のほうが話が進みやすいことがあります。
「どこに言えばいいか分からないから何もしていない」という状態が一番長引きます。迷ったらまず自治体の代表窓口に電話し、状況を説明して適切な部署につないでもらうのが最短ルートです。
ただし片付け作業そのものは行わない
支援センターの職員が家の中に入って一緒に少し整理する、という場面がまったくないわけではありません。しかし、堆積した大量の物を分別し、搬出し、処分し、清掃・消毒まで行うのは公的な支援の役割ではありません。ここは民間の専門業者が担う領域です。
実際、私たちのもとに寄せられるご相談でも、支援センターやケアマネジャー、民生委員の方から「片付けは専門のところに」と案内されてご連絡をいただくケースが少なくありません。支援者の側も、片付けは外部に任せる前提で動いていることが多いとお考えください。
地域包括支援センターができること・できないこと
ここを表で整理しておきます。相談する前にこの線引きを頭に入れておくだけで、期待とのズレがなくなります。
| できること | 本人や家族からの相談を受ける 自宅を訪問して生活状況を確認する 介護保険の申請や利用の案内をする ケアマネジャーや医療、福祉のサービスにつなぐ 市区町村の担当課や民生委員などと連携する 金銭管理や権利を守る仕組みの相談に乗る 本人が支援を拒んでいる場合の関わり方を一緒に考える |
|---|---|
| できないこと | ゴミの分別や搬出、清掃作業そのもの 本人の同意がないまま物を処分すること 片付け費用を肩代わりすること 強制的に家に立ち入ること すぐに家をきれいな状態に戻すこと 家族間の費用負担のもめごとを裁定すること |
できること|相談、訪問、サービス調整、関係機関との連携
支援センターの強みは、一つの窓口に相談すれば、その地域で使える制度や関係者に横方向でつないでもらえることです。遠方に住んでいて頻繁に様子を見に行けないご家族にとっては、地元で見守ってくれる目ができるという意味でも大きな安心材料になります。
できないこと|清掃作業、強制的な撤去、費用の肩代わり
逆に言えば、物量の問題は物量の専門家が解決するしかありません。床が見えないほど堆積した状態を、支援センターの職員が数人で何とかできるものではありませんし、それは本来の役割でもありません。
「相談したのに進まない」と感じる理由
相談後に動きが見えにくい理由は主に三つあります。一つ目は、本人の意思を尊重する前提があるため、本人が困っていると言わない限り強く踏み込めないこと。二つ目は、家の中の物は本人の財産であり、勝手に処分できないこと。三つ目は、緊急性の高いケースから優先されるため、においや見た目だけの段階では動きがゆっくりになりやすいことです。
この三つを知っていれば、「動いてくれない」ではなく「動ける材料を渡せば動きやすくなる」と考え方を切り替えられます。その材料の作り方は後ほど具体的にお伝えします。
高齢者本人がゴミ屋敷状態のとき、どう動くのか
相談から訪問、支援方針が決まるまでの流れ
一般的な流れは、電話や窓口での相談から始まり、必要と判断されれば職員が自宅を訪問して生活状況を確認します。そのうえで、介護保険の申請が必要か、医療につなぐべきか、見守りの回数を増やすべきか、家族と話し合う場を設けるべきかといった方針が組み立てられていきます。
ここで押さえておきたいのは、訪問は「片付けの下見」ではないということ。職員が見ているのは、転倒せずに歩けるか、火を使う場所の周りが安全か、寝られる場所が確保されているか、食事や服薬ができているか、といった生活が成り立っているかどうかです。
介護保険サービスや医療につながるケース
訪問の結果、介護が必要な状態だと判断されれば、要介護認定の申請につながることがあります。認定が出れば、訪問介護などのサービスを使いながら日常生活を整えていく道筋ができます。ただし訪問介護で対応できる掃除は、あくまで日常的な範囲の家事援助です。堆積した大量の物の撤去や、害虫が発生した水回りの原状回復までは含まれません。
つまり、「一度専門業者にリセットしてもらい、その後の維持を介護サービスや見守りで支える」という組み合わせが、現実的にもっとも回りやすい形になります。
本人が「片付けなくていい」と拒否しているとき
もっとも多いお悩みがこれです。私たちの現場スタッフが実際に使っている伝え方には、いくつか共通点があります。
- 「汚い」「不衛生」といった評価の言葉を使わない。本人にとっては否定されたと感じる言葉です。
- 捨てる話から入らない。「安全に歩けるようにしたい」「転んだら困るから通り道だけ」と、目的を安全に置き換えます。
- 範囲を極端に小さく提案する。家全体ではなく「玄関からトイレまでの通り道だけ」と限定すると、心理的な抵抗が下がります。
- 一度断られてもその場で押さない。日を改めて、体調や季節の変わり目など別の話題から入り直すほうが受け入れられやすい傾向があります。
- 第三者を挟む。家族が言うと反発しても、支援センターの職員やケアマネジャー、医師の言葉なら受け入れられることがあります。
拒否が続く場合でも、支援センターに「拒否されている」という事実そのものを共有しておく価値があります。見守りの対象として記録が残り、状況が悪化したときに動き出しが早くなるためです。
近隣住民のゴミ屋敷に困っている場合の相談先の選び方
状況別に見る相談先の振り分け
「うちの隣がゴミ屋敷で困っている」という場合、状況によって適した窓口が変わります。目安として整理します。
| 住人が高齢者で生活が心配 | 地域包括支援センターへ相談 安否や生活状況の確認、見守りにつながる可能性がある |
|---|---|
| においや害虫、衛生面の被害 | 市区町村の環境衛生や生活衛生の担当課へ 敷地外へのはみ出しがある場合は道路管理の担当も関係する |
| 火災など安全面の不安が強い | 消防や自治体の防災担当へ相談 可燃物の量や火気の状況を具体的に伝える |
| 賃貸物件やマンション | 管理会社や大家、管理組合へ連絡 契約上の対応が動く場合がある |
| 住人と面識があり話せる関係 | 直接の指摘は避け、家族や親族に連絡が取れないかを先に検討する |
相談したことは相手に伝わるのか
ご近所の関係があるため、ここを心配される方は非常に多いです。一般的に、相談者が誰かを本人に伝えない配慮をしてもらえるのが通常の対応です。ただし、相談内容があまりに限定的だと結果的に推測されてしまうこともあるため、心配な場合は最初の電話の時点で「相談したことが相手に伝わらないようにしてほしい」とはっきり伝えておくことをおすすめします。
すぐに解決しない理由を知っておく
近隣の立場から相談しても、翌週に家がきれいになる、ということはまずありません。家の中の物は住人の財産であり、行政であっても勝手に処分することはできないためです。まずは接触して関係をつくり、本人が支援を受け入れるところまで持っていくという段階を踏む必要があります。時間がかかることを前提に、記録を残しながら継続的に相談していくのが現実的です。
相談前に整えておくと話が早く進む情報
相談の場で「どんな感じですか」と聞かれ、うまく説明できずに終わってしまうことがあります。伝える情報を先に整えておくだけで、支援の判断が一段階早くなります。
そのまま読める初回相談メモの台本
電話や窓口で、次の順番に沿って話すと過不足なく伝わります。メモに書き出して読み上げる形で構いません。
- 本人との関係、本人の年齢と一人暮らしかどうか
- 住まいの形態(持ち家か賃貸か、戸建てか集合住宅か、階数)
- いつ頃から今の状態か、直近で悪化したきっかけがあるか
- 危険を感じている具体的な場所(寝床までの通り道、火を使う場所の周り、水回り、玄関の開閉など)
- 本人の体調や受診状況、介護保険を使っているかどうか
- 家族がどのくらいの頻度で関われるか、遠方かどうか
- 本人が片付けについてどう言っているか
- 今いちばん困っていること、してほしいこと
状況を正確に伝えるための写真・動画の撮り方
言葉だけで伝えるより、画像があるほうが判断は圧倒的に早くなります。これは片付け業者に見積もりを依頼するときも同じです。撮り方には型があります。
- 玄関を起点に、部屋を時計回りに一周する順番で撮る
- 各部屋は部屋の隅から全体が入る引きの写真を1枚ずつ
- 寝床からトイレまでの通り道は必ず入れる
- 火を使う場所の周りと、水回りは寄りで撮る
- 搬出に関わる情報として、玄関前の通路幅、階段やエレベーターの有無、車を停められる場所も撮っておく
- 表札、郵便物、書類など個人が特定される物は写さない
- 動画にする場合は、玄関、居室、水回りの15秒×3本で十分に伝わる
困りごとを4つに仕分けする整理シート
相談前に、今困っていることを次の4つに書き分けてみてください。誰に何を頼めばいいかが一目で分かるようになります。
- 支援センターに相談すること/見守り、介護の申請、制度の案内、関係者との調整
- 介護サービス側に頼ること/日常的な家事の援助、定期訪問、体調の管理
- 家族が決めること/費用を誰が出すか、どこまで片付けるか、残す物の判断、鍵の管理
- 片付け業者に任せること/分別、搬出、処分、清掃、消臭、害虫対策
この仕分けをしていくと、多くの場合「家族が決めること」と「業者に任せること」に大きな塊が残ります。ここが動かない限り家の状態は変わらないため、支援センターへの相談と並行して進めておくのが得策です。とはいえ、費用や作業の規模がまったく想像できない段階では判断のしようがないと思います。状況を伝えて「どのくらいの作業になりそうか」を聞くだけの相談でも問題ありません。写真を送っていただければ、おおよその見立てをお伝えできます。
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地域包括支援センターと片付け業者、どちらに先に連絡すべきか
4つの分岐で決める判断フロー
順番に迷ったら、次の4つを上から確認してください。
- 1|緊急性はあるか/火気の周りに可燃物がある、転倒して起き上がれない恐れがある、害虫や悪臭が近隣に及んでいる。該当するなら先に片付け業者へ。危険の除去が最優先です。
- 2|期限はあるか/退去日、入院や施設入所の予定、帰省の日程などが決まっている。該当するなら先に片付け業者へ。日程の確保が必要になります。
- 3|本人の同意はあるか/同意が取れていないなら先に支援センターへ。第三者から働きかけてもらう段階です。
- 4|費用の出し手は決まっているか/決まっていないなら先に支援センターへ相談しつつ、家族間の話し合いを進める。
1か2に一つでも当てはまるなら、支援センターの返事を待つより先に片付けの見積もりを取ったほうが結果的に早く安全になります。両方に同時に相談しても、何の問題もありません。
全部やらない前提|生活動線だけ先に確保する考え方
本人の抵抗が強いとき、家全体を片付ける合意を取るのは簡単ではありません。そこで有効なのが「3本のラインだけ確保する」という考え方です。
- 寝床からトイレまで
- 寝床から玄関まで
- 玄関から外まで
この3本を、幅60cm程度、段差なく歩ける状態にすることだけを目標にします。物量としてはごく一部で済み、費用も抑えられます。何より「捨てられる」という不安が小さく、本人の合意が得やすいのが利点です。ここが通ると生活が明らかに楽になるため、次の段階に進む同意も取りやすくなります。
支援者が同席する場合の依頼の仕方
ケアマネジャーや支援センターの職員が立ち会う形で作業を行う場合、事前に決めておかないと当日に手が止まる論点があります。私たちが現場で実際に確認している項目です。
- 鍵を誰が持ち、誰が開けるのか
- 本人が立ち会うのか、不在で行うのか
- 「これは捨てない」という物をどう指定するか(現物を指す、写真で示す、箱にまとめておく、のいずれか)
- 判断に迷う物が出たとき、誰に連絡して決めるのか
- 作業範囲をどこまでにするか(部屋単位か、動線のみか、水回りを含むか)
- 作業前後の写真を撮ってよいか、誰に共有するか
これらを紙に書いて共有しておくだけで、当日の混乱がほぼなくなります。
費用は誰が払うのか|目安と負担の決め方
金額が動きやすい条件
片付け費用は物量と間取りだけで決まるものではありません。私たちが見積もりを行う中で、金額が変動しやすいのは次のような条件です。
- 玄関から搬出車両までの距離、階段のみか、エレベーターがあるか
- 車を停められる位置と、道路の幅
- 分別をどこまで求められるか(自治体のルールや管理組合の規定)
- 水回りの状態、害虫やにおいの程度
- 床材や壁の傷み具合、消臭や消毒の必要性
- 夜間や早朝など、時間帯の指定があるか
- 近隣に配慮して作業を分けるなど、進め方の指定があるか
そのため、金額は「目安」としてしかお伝えできず、実際の状態を見たうえでの見積もりが必要になります。逆に言えば、写真や動画で情報が多いほど、事前にお伝えできる精度は上がります。
本人・家族・兄弟間で先に決めておくこと
作業そのものよりも、費用を誰が出すかで止まってしまうケースが本当に多いです。着手前に次の点を決めておくと、途中で話が振り出しに戻りません。
- 本人の資金から出すのか、家族が立て替えるのか
- 立て替える場合、後で精算するのかしないのか
- 兄弟姉妹がいる場合、負担割合をどうするか
- 金額の上限をいくらに置くか、上限を超えたら誰が判断するか
- 本人の資金を使う場合、通帳や印鑑の管理を誰がするか
まとまった資金がすぐ用意できないとき
「必要なのは分かるが、今すぐまとまった金額は難しい」というご相談は珍しくありません。当社では分割払いや後払いにも対応しており、状況に応じてご相談いただけます。また、お見積り後の追加料金は発生しない明朗会計を徹底していますので、「作業が終わってから請求額が膨らむのでは」という不安を抱えたまま進める必要はありません。
ここまでで、誰に何を頼み、どの順番で動き、費用をどう考えるかの全体像が見えてきたはずです。あとは、ご自身のケースに当てはめて具体的な見立てを聞くだけです。お見積りやご相談は無料で、その場で依頼を決める必要はありません。「支援センターにも相談中です」という段階からのご連絡でも大丈夫です。
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近隣に知られずに進める配慮と、片付け後の再発防止
搬出時に気をつけたい運用
ご家族がもっとも気にされるのが、近所に知られることです。支援センターや民生委員がすでに関わっているケースでは、なおさら「これ以上広まってほしくない」というお気持ちになります。次のような配慮で、目立ち方は大きく変わります。
- 社名の入っていない車両で伺えるかを事前に確認する
- 人通りの少ない時間帯を選ぶ。夜間や深夜の作業に対応できるかを確認しておく
- 共用部の養生を先に済ませ、搬出の動線を最短にする
- においが出やすい物から先に運び、屋外に置く時間を作らない
- 台車の音が響く時間帯を避け、階段では持ち運びに切り替える
- 近隣への挨拶をするかどうかは、集合住宅か戸建てか、作業規模がどの程度かで判断を分ける
また、女性スタッフが在籍しているかどうかも、本人が女性の場合には受け入れやすさに直結します。依頼前に希望として伝えておいて構いません。
作業前に確保しておきたい書類と貴重品
高齢者宅の片付けでは、作業を始める前に必ず探しておきたい物があります。埋もれたまま処分されてしまうと再発行の手間が非常に大きいためです。
- 介護保険証、健康保険証、マイナンバーカード
- 年金関係の書類、通帳、印鑑、キャッシュカード
- お薬手帳、診察券
- 賃貸なら契約書、持ち家なら権利関係の書類
- 本人にとって大切な写真や手紙
探す順番は、寝床の周り、仏壇やタンスの引き出し、玄関の靴箱周辺、冷蔵庫の上、押し入れの手前が見つかりやすい場所です。見つかったものは一つの箱にまとめ、その箱だけは家族が持ち帰るか、施錠できる場所に置くルールにしておくと安心です。
30日ルールと見守りの組み合わせ
片付けた後にまた元に戻ってしまうのが、いちばんつらい結果です。再発を防ぐには、本人の意志だけに頼らない仕組みが必要です。
- 最初の30日だけルールを決めて回す/「床には置かない」など一つだけに絞る
- 入ってくる物の入口を細くする/チラシの投函を減らす、通販の頻度を見直す、もらい物を断りやすい言い方を用意する
- 週1回、1か所だけ点検する/全部を見ようとすると続きません
- 訪問がある人に見てもらう場所を1か所だけ決める/訪問介護やケアマネジャー、支援センターの見守りと組み合わせる
この「片付けは業者、維持は見守りと介護サービス」という組み合わせが機能し始めると、ご家族の負担も一気に軽くなります。
まとめ
最後に要点を整理します。
- 高齢者本人の住まいがゴミ屋敷化している場合、地域包括支援センターは相談・訪問・調整の窓口として動いてくれる
- ただし片付け作業そのものは行わないため、物量の解決は専門業者の領域
- 近隣住民として困っている場合は、住人が高齢者なら支援センター、衛生や安全の被害なら自治体の担当課へ
- 相談前に台本と写真を用意しておくと、支援の判断が早くなる
- 緊急性や期限があるなら、支援センターの返事を待たずに片付けの見積もりを取ってよい
- 費用は状態で変動するため現地でのお見積りが前提。誰が払うかは着手前に決めておく
- 片付け後は見守りや介護サービスと組み合わせて維持する
ゴミ屋敷ドクターは全国対応で、ゴミ屋敷・汚部屋の清掃に特化した専門業者です。年中無休で24時間ご相談を受け付けており、即日や夜間、深夜のご対応もご相談いただけます。分割払いや後払いにも対応し、お見積り以降の追加料金はいただきません。まだ本人が納得していない段階、支援センターに相談したばかりの段階でも構いません。写真をお送りいただくだけでも、どのくらいの作業になるかの見立てをお伝えできます。ご家族だけで抱え込まず、まずは今の状況をお聞かせください。
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【よくある質問】
- 片付け作業そのものは原則として行われません。相談を受ける、自宅を訪問して生活状況を確認する、介護や医療のサービスにつなぐ、関係する機関と調整するといった役割が中心です。分別や搬出、清掃、消臭までを行うのは民間の専門業者の領域になります。相談と調整は支援センター、実作業は業者、と役割を分けて考えると進めやすくなります。
- 判断がつかない場合は、まず市区町村の代表窓口に電話して状況を説明し、適切な部署につないでもらうのが確実です。高齢者らしいという情報があれば地域包括支援センターに回されますし、においや害虫など生活環境への被害が中心なら環境衛生の担当課が対応します。窓口を自分で正確に選ぶ必要はなく、状況を具体的に伝えることのほうが大切です。
- 相談者が誰かを本人に伝えない配慮をしてもらえるのが通常の対応です。ただし内容によっては推測されてしまう可能性もあるため、心配な場合は最初の連絡の時点で「相談したことが相手に伝わらないようにしてほしい」とはっきり希望を伝えておくことをおすすめします。近所付き合いへの不安がある旨も一緒に伝えておくと、より慎重に扱ってもらいやすくなります。
- 意味はあります。拒否されているという事実を共有しておくことで見守りの対象として把握され、状況が悪化したときの動き出しが早くなります。また、家族が言うと反発する方でも、支援センターの職員やケアマネジャー、医師といった第三者の言葉なら受け入れられることがあります。第三者を挟む選択肢を持てること自体が、相談する価値です。
- 訪問介護で対応できる掃除は、あくまで日常的な家事援助の範囲です。堆積した大量の物の分別や搬出、害虫が発生した水回りの原状回復までは含まれません。現実的には、一度専門業者でリセットしたうえで、その後の維持を訪問介護や見守りで支えるという組み合わせが、無理なく続きやすい形になります。
- 火気の周りに可燃物がある、転倒の危険が高い、においや害虫が近隣に及んでいるといった緊急性がある場合や、退去日や入院の予定など期限が決まっている場合は、業者への見積もり依頼を先に進めたほうが結果的に早く安全になります。逆に、本人の同意が取れていない、費用の出し手が決まっていないという段階なら、先に支援センターへ相談するのが向いています。両方に同時に相談しても問題ありません。
- 物量や間取りだけでなく、搬出動線の長さ、階段かエレベーターか、車を停められる位置、分別の必要度、水回りの状態、作業時間帯の指定など、さまざまな条件で変動します。そのため金額はあくまで目安であり、実際の状態を確認したうえでのお見積りが前提となります。写真や動画で情報をいただけるほど、事前にお伝えできる精度は上がります。
- できます。本人の抵抗が強い場合、寝床からトイレ、寝床から玄関、玄関から外という3本の通り道だけを安全に歩ける状態にする、という進め方がよく選ばれます。物量が限られるため費用も抑えられ、捨てられる不安が小さいので合意も取りやすくなります。ここが通ると生活が明らかに楽になり、次の段階に進みやすくなります。
- 社名の入っていない車両で伺えるかの確認、人通りの少ない時間帯や夜間の作業、共用部の養生と搬出動線の短縮、におい対策など、目立ちにくく進めるための配慮をご相談いただけます。ご希望は最初の段階でお伝えください。女性スタッフの立ち会いについても、ご希望として伝えていただいて構いません。
- 本人の意志だけに頼らず、仕組みで支えるのが有効です。最初の30日は「床には置かない」など一つだけルールを決めて回す、チラシや通販など入ってくる物の入口を細くする、週に1回1か所だけ点検する、といった小さな型が続きやすくなります。訪問介護やケアマネジャー、支援センターの見守りと組み合わせて、見てもらう場所を1か所決めておくと、ご家族の負担も軽くなります。



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